錬金術(本来の意味で)。
9月24日の今日は、
「全てのものは毒であり、毒でないものなど存在しない。
その服用量こそが毒であるか、そうでないかを決めるのだ。」
という格言を残した、『毒性学の父』パラケルススの忌日です。
16世紀のスイスで活躍したパラケルススは、これまでの医学に化学を導入し、
『医化学の祖』とも言われた化学者かつ医者でしたが、
『これまでの医学』…すなわち錬金術師でもあったそうです。
錬金術は、簡単に酸化する卑金属から、酸化しにくい貴金属(金)を、
化学的に精錬しようという夢のチャレンジですが、
パラケルススは金ではなく、不老不死の妙薬『賢者の石』を作るべし!と、
研究を続け…結果的に医化学や毒性学に貢献したんですね。
金は作れなかったものの、磁器の製法や蒸留技術、そして火薬…
『お金』になりそうなモノが、錬金術から生まれています。
ちなみに現代の原子核物理学では、金と同じ放射性同位体を作ることは可能…
ただし手間がかかりすぎて、『お金』にはならないようですが(今のところ)。
株や不動産転売による利殖、悪徳商法や贋作詐欺…
毒々しくない…法律絡みじゃない『錬金術』の話も、たまにはいいですね♪