桜の花の、お姫様。
桜も開花し、春本番ですね。
この桜のように美しい…という名を持つのが、
記紀神話に登場する木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)で、
富士山頂にある富士山本宮浅間大社の主祭神でもあります。
美しい富士山そのものが木花咲耶姫とも言われています。
ところで、本日4月9日は、この富士山の8合目以上が、
浅間大社の敷地であると、最高裁で確認された日です(1972年)。
元々は徳川家康の所有地でしたが、家康が浅間大社に寄進。
その後、明治政府が国有化した時期を経て、法改正により無償で返還…
されるはずが、一部しか返還されなかったので、浅間大社側が訴願しました。
江戸幕府からの寄進を示す古文書が、決定的な証拠となったそうですよ。
実際に浅間大社に返還されたのは、それから30年後の、2004年。
しかし、山頂付近の静岡・山梨両県の県境が未確定なため、
所有権登記は未だにできない状態だそうです。
確かに、地図を確認してみても、県境線は引かれていませんでした。
桜の花と、そのお姫様の話をするはずだったのに…
お姫様は瓊瓊杵尊(ニニギノミコト・天照大神の孫)の奥様です♪
ではなく、土地所有権の話になってしまうのが、法律家の悲しい性です(涙)