蝋人形の館にて。
今日4月16日は、蝋人形彫刻家マリー・タッソーの忌日(1850年)です。
世界中にあるマダム・タッソー館を作った人ですね。
何でこんなものを作ろうと思ったのか?とずっと疑問に思っていましたが、
先日、お台場のマダム・タッソーに行き、その理由が判明しました。
歴史を学ぶコーナーにあったのは、血塗られた生首…
マダム・タッソー自身も仕えた、ルイ16世やマリー・アントワネット等、
フランス革命で処刑された人々の、デスマスクでした。
いつまでもその首を公衆に晒せるように…と、蝋人形で作らされたそうです。
今は「有名人と写真を撮れる!」という、アトラクション要素が強いですが、
元々はそうした権力者の意向や、革命の暗部が原点だったと知り、
蝋人形の生々しさ以上に、その趣旨の方に身震いしてしまいました。
ところで、マダム・タッソーが初めて作った蝋人形は、法律にも馴染みが深い、
『社会契約論』のジャン=ジャック・ルソーだそうです。
蝋人形の製作方法についての展示も、実に興味深かったのですが、
製作時に、本人とどんな契約をするのか…非常に気になります。