刑法改正。

つい先日(2017/07/13)、改正刑法が施行されました。
結構大きな改正でしたので、すこしチェックしてみました。

 

一番大きなものは、強姦罪が『強制性交等罪』に変わったことです。
改正前は、暴行・脅迫による『女性に対する姦淫』のみが対象でしたが、
『姦淫(陰茎の膣内への挿入)』が、『性交等』に変更されたため、
肛門や口腔への挿入や、無理矢理挿入『させる』ことも含まれます。
そのため、男性に対する性暴力や、女性が加害者になるケースも、
重大な性犯罪にあたり、処罰されることになりました。

 

また改正前は、被害者が「罰してほしい」と訴えなければ、
起訴できない『親告罪』でしたが、この制度も撤廃…
被害者が訴えなくとも、罪に問えるようになったことや、
親等の監護者からの家庭内性暴力に対し、重罰規定が新設されたのも、
大きく改正された点です。

 

しかし、性犯罪厳罰化と、被害者保護の大きな一歩になったとは言え、
まだ不十分な部分も多い…現実の被害に追い付いていないのも事実です。
万が一性犯罪の被害に遭われた場合には、独りで悩みを抱え込まず、
医師や我々法律家等に、相談してみて下さいね。

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