父の日。

今日は父の日です。
この『』という漢字…『手にムチを持つ』象形文字だそうです。
古来、子どものためにムチや斧を持って狩りに行く男性の姿から、
『父』という漢字が生まれたのだとか。

 

ムチは、ひも状のもの、棒の先にひも、そして棒のみのものに
大別され、竹製のものが『笞(ち)』、革紐付きが『鞭』です。
インディー・ジョーンズが持っていたのが牛追い鞭、
時代劇でお馴染みの十手は、警棒状の捕具・鞭(べん)の一種で、
新体操で使われるのはリボン…これもムチの仲間です。

 

法律絡みで言うと、大宝律令には『笞刑』というムチ打ち刑があり、
木製の笞杖によって臀部を打つ…お尻ペンペンですね。
刑の中では一番軽いモノだったので、お金でオマケしてもらったり、
貴族や富裕層は免除…江戸時代、武士には執行されませんでした。
また、笞刑でケガをさせたら、執行者の方が処罰されたりと、
『刑』よりは『おしおき』に近いものだったのかもしれませんね。

 

現代社会では、『ムチでおしおき』と言えば、父ではなく女○様…
父は自らにムチ打って、馬車馬のように働いているような気もします。
そんな父を、今日は労わってあげたいと思います。

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